2017年11月8日水曜日

ブログ再開のお知らせ


前ブログ「The flower seems out of reach」をやめてから、3年ほど経ちました。

もっとも、当時はブログをやめるつもりはなく、当初は、単に新しい職に就いてあたふたしていただけというのが真相なのですけど(最近は辞めようかどうしようかとあたふたしてますが)、そうこうしているうちに「まとまった文章を書けなくなってしまった」のでした。

何度もブログを再開しようとしましたけど、ダメでした。いつしか、書くことが怖くなっていたのです。いざ書こうとすると、そのたびに変な汗が出てきて何もしないまま横になってしまう始末で、ほとんど反射的にブログを書いていた2010年~2012年が我がことながら信じられない、といった有様にまで落ち込んでいたのでした。

また一方で、誰にも告げずにツイートをまとめたブログを1年くらい、余所でやっていたこともあります。そう、まとまったものは書けなくても、ツイート連投なら何とかできていたのです。ツイートにアイディアをメモとして凝縮し、後で長めの文章に解凍していたのですけど、そのブログは消してしまいました。というのは、「解凍した文章」よりも、元のツイートの方が出来がいいと、気づいてしまったからなんですね。

それでも、「書く」とお約束したいくつものテーマが、アタマを去ることはありませんでした。いつか必ず、読みたいと言ってくれた方々へ届けなければならない、との思いはつねにありました。それでも、というか、だからこそ、なのかもしれませんが、書くという地点に(具体的には、Bloggerのブラウザを開くだけなんですけど)辿りつくことさえできませんでした。「書ける」という確信を筆頭に、わたしはあらゆる自信を失くしていたのです。

転機となったのは、雑誌原稿の依頼です。これには驚きました。『Ultimate METALLICA』のアルバム評と、『MASSIVE vol.26』のLUNA SEAライブ評が、昨年末に舞い込んできたのです。

昨年開催されたHEAD PHONES PRESIDENTのロック・ミュージカル「STAND IN THE WORLD」のパンフレット制作や、2014年のANZAソロ・ライブでのみ販売された『ANZA☺LIFE』のテキスト執筆など、HPP関連ではいくらか文章を書いていましたけど、雑誌に書いたことなど一度もなかったので単純に驚きました。そして、引き受けたからには「書かなければならない」状況となってしまったのでした。

いずれの文章も、「多めに書いてひたすら削る」という方法でかたちにしました。自分の書いたものが、当たり前のような顔をして誌面に掲載されていること、その不思議さには妙な感慨がありました。同時に、「あれよりもいいものが書けたはず」という思いもありました。

それなら、ブログで書けばいいと思うようになりました。

ただ、それでもやっぱり、ダメでした。

でも、もう残された時間は少ないかもしれない、との思いが募ってきました。いつまでも、いまの環境のままでいられるわけがないのだと。「その時」が来る前に、「書いておかなければならなかったもの」をすべて、出し切ってしまわないと死んでも死にきれないだろうと、そんな思いが強くなる一方なのでした。

だから、もう一度、ブログを一から始めてみようと思います。
少なくとも年度末までは現状維持となったので、そこまでは可能な限り書く所存です。

あらためて、よろしくお願いいたします。

(なお、ブログのデザインは暫定的なもので、ちょくちょく変わるかもしれません。ご了承ください。)



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